ラジオJ-waveのCMで、英会話教材で有名なスピードラーニングさんがこんな宣伝をしていた↓
「赤ちゃんは言葉を覚える時、勉強しませんよね?」
赤ちゃんが言語を習得するときに勉強しないから大人も勉強しないで英語を聞き流していれば英会話をマスターできるというのだ。
こんなわけのわからない宣伝文句に対して、今みんなが思っていることを筆者がここで代弁させてもらう。
俺ら赤ちゃんじゃねーから!!!
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外国の赤ちゃんみたいにひたすら英語を聞き流してれば大人でも英語を習得できる???
なんだその理論。
鳥みたいに手をパタパタしてれば人間でも空を飛べる!!!レベルの理論に聞こえる。
赤ちゃんと大人が全く違う生き物だということを知らないのだろうか。
なんの言語も持たず、なんの概念も持っていない、完全に無な状態なのが赤ちゃん。そして何もしていなくて常にママンがそばで話しかけてくれる。
だからこそ言語の吸収が早いのだろう。
それに対して大人はすでに日本語という言語であらゆる概念を吸収済み。そして何もしていなくても優しく話しかけてくれるママンはもういない。
こうやって比較するとやはり大人が新しいことを吸収するのは赤ちゃんよりも時間がかかる、というのは明白。
すでに水を含んだタオルより、まだ何も吸っていない乾いたタオルの方が水の吸収は早い。←例えてみたかった
とにかく赤ちゃんと一緒にされても困る。そもそも大人が赤ちゃんみたいに無知だったらここまで英語に苦労してない。
と、ここまで散々批判してきたけど、別にスピードラーニングさんのメソッドを否定してるわけじゃない。宣伝文句がウザすぎるだけで、内容は別に悪くはないと思う(良いとも思ってないけど)。
確かに英語を聞き流して英語のリズムに耳を慣らすことはめちゃくちゃ重要だと思うし、聞けば聞くだけ英語耳になっていくのも事実だと思う。
でも英語が話せるようにはならないんじゃないかな。インプットを繰り返せばリスニング力はある程度つくかも知れないけど、アウトプットしないとスピーキング力は身につかない。だから英会話の教材としてスピードラーニングを採用するのは間違っている気もする。
まあスピードラーニングのメリットは、何かをしながら教材を聞き流すだけで良い、ってところだから負担が少ないし、試す価値はある。
でもやっぱり英会話学習は外国人と実際に話すことが一番手っ取り早いと思う。もちろん外国人とただ話しても英語は話せるようにはならないけど、とにかく一度でも外国人と話す機会を作れば、自分が英語習得のためにどんな学習をすれば良いのかが見えてくるはず。一番重要なのは英語が話せない自分に恥じないことだ。
とにかく大人が英語を習得することは簡単なことじゃない。
赤ちゃんみたいに吸収早かったら誰も英語にこんな苦労してねーよ!!!
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