なぜ海外の大学が選択肢にないのか。
日本の高校生、高校教師、いや日本人に問いたい。
別に日本の大学が悪いとは言いません。
ただ、海外の大学が選択肢にすらないのはなぜでしょう。
このページでは、
実際に高校卒業後アメリカの大学に進学している筆者(2017年現在4年生)が
アメリカの大学に進学するメリットをまとめていきます。
- 1. 入学が異常なほど簡単
- 2. 遊んでいたらついていけない
- 3. 編入制度が充実している(単位の移動がしやすい)
- 4. 選択肢が多い(専攻変更、ダブルメジャー、マイナー)
- 5. 目的が英語でなくても英語を習得できる
- 6. 国際交流ができる
- 7. 助けがない環境で自立できる
- 8. 貴重な高校3年生を青春に当てられる
- 9. 日本人からめちゃくちゃ評価される
- 10. 手を乾かすやつの勢いがめっちゃ強い
- 最後に、こんな人はアメリカの大学に進学するべき
1. 入学が異常なほど簡単
日本では一般的に「アメリカの大学は入学は簡単だけど卒業するのが大変」と言われますが、これは事実です。
そもそも、アメリカでは日本の大学のようなめんどくさい受験という制度は存在しません。
卒業する難しさは専攻によって違うと思いますが、
基本的に入学するだけなら、どの学部でも簡単です。
確かに超一流の私立大学(Caltech, MIT, Harvard, etc)、いわゆるIvy leagueに入学するとなると、それなりの労力が必要にはなりますが、
日本の超一流大学(東京大学、京都大学)に比べれば入学するのは非常に簡単と言えます。
州立の総合大学(州ごとにいくつかある、かなり規模の大きい大学)で構わないのなら、ちょろっと英語を勉強すれば入学できてしまいます(筆者は英語以外は何も勉強しなかった)。
もちろん入学が簡単だからといって教育のレベルが低いわけではなく、むしろ日本より圧倒的に教育・研究環境は整っています。
英語力
ちょろっと英語を勉強すればってなんだよ!どうせ英語話せないと学部留学なんてできないんだろ!
という声が飛んできそうなので、もう少し具体的に英語の話しておきましょう。
結論から言うと英語力は0でも入学できます。
正確には、全く英語が話せなくてもアメリカの大学に入学する"権利"は貰える、と言うのが正しいかもしれません。
アメリカの大学には条件付き入学(conditional admission)という制度が存在しており、学力さえ認められれば英語の能力が足りなくても入学の権利を貰うことができます。
しかし、条件付き入学という制度が適用された場合は、その大学に入学する前に英語力が認められるまでは大学内ないし大学近辺の語学学校に通わなければいけません。
どれくらいの期間語学学校に通えばいいのかは人それぞれですが目安としては、
日本の大学受験勉強をある程度しっかりやった人なら1〜2ヶ月、
受験勉強はしたけど英語は苦手という人は半年、
英語とかマジでちんぷんかんぷんという人は1年、
くらいかかると思っておくといいでしょう(あくまでも目安です)。
とは言っても、語学学校には通わずに直接大学に入学したいという人がほとんどだと思うので、基本的にはTOEFLで大学の基準点を超えることを目標にするといいです。ちなみに一般的なアメリカの州立大学のTOEFLの基準点は61〜71点(120点満点中)なので、しっかり対策すれば誰でも合格できます。
学力
日本のような受験制度がないとは言っても、もちろんそれなりの学力は必須です。
基本的にアメリカの大学は高校の成績(最終学歴の成績)で学力を判断します。
目安としては日本の5段階評価で
- 4.5以上あればどこの大学でも入学可
- 4.0以上あればほとんどの大学に入学可
- 3.5以上あればある程度の大学に入学可
- 3.0以上あれば入学できる大学はある
- 3.0未満だとちょっと厳しい
といったところです。アメリカの大学は本当に成績重視なので、今高校生の人は定期テストだけは今からでも全力でやって好成績をキープした方がいいです。
では高校3年生、浪人生、大学生の今更成績なんてどうしようもない人たちは留学を諦めないといけないのかと言うと、そんなことありません。
足りない成績はSAT、ACTといったアメリカの学力を計るテストを受験することで補えうことができます。受験と言うと難しく感じてしまうかもしれませんが、センター試験のように緊張感があるものではなく、英語と数学の基本的な内容のテストなのでそんなに深く考える必要はありません。もちろん問題は英語ですが、内容が簡単なので問題形式に慣れておくだけで十分な点を取ることは可能です。成績に自信のない人はSAT、ACTを受験しておくといいでしょう。
ちなみに、成績に自信のある人でもこれらのテストを受験しておくメリットは大きくて、入学前にSATなどで高得点を取っておくと、Honor Student(優遇される生徒)になれたり、最初の基本的な授業が免除されたりします。
エッセイ
アメリカのほとんどの大学では出願時にエッセイを書く必要があります。
課外活動などを書くと高得点を貰えると思っている学生も多いと思いますが、個人的にはエッセイの重要度はそこまで高くないと思っています。
もちろん大学によってはかなり重視しているかもしれませんが、少なくともマンモス大学(学生の数が万単位の総合大学)であれば、エッセイなんてどうでもいいと思います。少し言いすぎたかもしれませんが、マンモス大学というのは本当に規模の大きい大学で、多いところでは1年で5万通もの願書が届くらしいので、そもそも一人一人のエッセイをいちいち見ていない可能性が高いです(あくまでも推測です)。実際筆者は一流の州立大学に通っていますが、願書に書いたエッセイは10分程度でかけるような簡単な自己紹介文だけでした。
※しっかり書くのに越したことはないです。
入学のまとめ
ここまで話してきたように、アメリカの大学に入学するために必要なものは
- TOEFLの点数(なくてもいい)
- 学校の成績(SAT、ACTで補える)
- エッセイ(そんなに重く考えなくていい)
だけなので、かなり簡単です。
この3つさえ揃えられれば、ある程度のレベルの州立大学には入学できます。
完全に筆者の個人的なイメージですが、学生の数が3万を超える州立大学(たくさんある)の教育水準は日本のGMARCHと呼ばれる私立大学より圧倒的に高いです。早稲田、慶應より高いといっても過言ではないかもしれません。
めちゃくちゃ勉強してやっと日本の私立大学に入るんだったら、少し勇気を出してアメリカの州立大学に行く方がいい、と筆者は思います。
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2. 遊んでいたらついていけない
アメリカの大学にいけば毎日パーティだと思っている人はブラウザバックしてください。
1でひたすら入学が簡単だと言ってきましたが、一度入学したら全く甘くない生活が待っています。本当に勉強をしっかりしないとすぐに置いて行かれてしまうのがアメリカの大学です。これをデメリットと捉える人もいるかもしれませんが、筆者はこれをメリットと捉えています。
筆者の日本の友人の話を聞いていると、日本の大学生はほとんど遊んでばかりで日常的に勉強している人はほとんどいないように感じます。さすがに超一流の国立大学に通っている人は勉強の習慣がある人もいるのかもしれませんが、早慶MARCH程度の私立大学に通っている人はろくに勉強しないで遊んでいる人がほとんどだと思います。
周りに流されない自信のある人なら日本の大学で十分かもしれませんが、筆者にとっては周りの環境というのは非常に大切なもので、このハードなアメリカの大学の環境があるからこそ筆者は今しっかり勉強できていると思います。
せっかく頑張って受験勉強しても入学後は遊んでばかりのクズ大学生になるなら、ほとんど勉強しないで入学してそれからしっかり勉強する方が賢い選択なのは間違いないですね。
ここまで読んだ人は、アメリカの大学の勉強はめちゃくちゃ大変なんだ、と思ってしまったかもしれませんが、授業自体はそこまで大変ではないです。ただ勉強の習慣が必要なだけで、授業外でしっかり課題をこなさないと置いて行かれます。
詳しくは以下の記事で紹介しているので、アメリカの大学生の生活をもっと詳しく知りたい人はどうぞ↓
3. 編入制度が充実している(単位の移動がしやすい)
アメリカの大学は編入制度が非常に充実しています。
筆者は編入した訳ではないので、そこまで詳しいことは書けませんが、アメリカの大学で生活をしていると、3年次に編入してきた、または3年次から別の大学に行くという学生をよく見かけます。
編入といってもいくつか種類があるので3つに分けて紹介していきます。
コミュニティカレッジから編入
お金を節約したい留学生は、最初の2年間はコミュニティカレッジという日本で言う短大のような大学に2年間通ってから、3年次に好きな大学に編入するという人も多いです。
コミュニティカレッジは大学に比べてさらに入学が簡単で、その分教育水準は大学よりは低くなってしまいますが、比較的学費が安いです。いきなり大学に入学するのは不安という人はまずはコミュニティカレッジに通うといいでしょう。コミュニティカレッジで取った単位を編入先の大学の単位に移せるので、編入後は新しい大学の3年次と同等の立場でスタートを切れます。
このコミュニティカレッジからの編入はアメリカではかなり一般的で、コミュニティカレッジ側も大学側も対応に慣れているのでかなりスムーズに編入できます。
アメリカの大学から他のアメリカの大学への編入
これもかなり一般的です。いつの間にか同期が大学から消えていることも多々あります。
アメリカでは、今自分の通っている大学がつまらない、自分にあっていないと感じたら簡単に他の大学に編入できます。もちろん元々通っていた大学で取った単位は編入先の大学の単位に移せるので、かなり自由なタイミングで編入することが可能です。
ただ留学生が編入をするとなると、VISAの関係で少し手間がかかってしまいますが、希望者は少なからずいるのでそれほど問題にはならないです。
途中で大学を簡単に変えられるというのはかなり大きい利点だと思います。
日本の大学からアメリカの大学への編入
日本の大学に入学してから日本の大学が嫌になった人も遅くないです。
アメリカの大学は海外の大学からの受け入れ制度もかなりしっかりしているので安心して単位を移せます。ただ、上の2つの編入と違う点は、編入時に英語力の証明が必要になるということです。それもアメリカの大学に編入するときに求められる英語力は、1年生から入学するときに求められる英語力よりも高くなります。筆者は具体的な数字はわからないですが、編入時にはだいたいTOEFL80点〜(120点満点)が必要になるだろうと思います。
そしてもう一つ注意しなければならないのが、日本の大学で取った単位をそのままアメリカの大学に移せる訳ではないということです。もちろん日本とアメリカでは大学の教育制度も異なっているので、その単位にも完璧な互換性がある訳ないです。なので、日本の大学の3年次からアメリカの大学に編入したとしてもそのスタートがアメリカの大学の3年次になるとは限りません。
分かりにくいかもしれないので筆者の中国人の友人を例にあげましょう。彼は2年間中国の大学に通ってアメリカの大学に編入してきましたが、中国からアメリカに移せた単位は限られていて、結局彼は3年間アメリカの大学に通うことになってしまいました。つまり、合計5年間大学に通ったということです。確かに大学に通う期間が長くなってしまうことは嬉しいことではないですが、自分の大学に嫌気を感じたときに簡単にアメリカの大学に編入できるということはかなり大きなメリットです。
編入制度のまとめ
このように編入制度がかなり充実しているので、1つの学校に縛られることなく色々な経験ができるのはアメリカの大学の大きな魅力です。
また筆者は個人的にですが、編入の方が超一流大学に入学しやすいと感じています。実際、筆者の同期は3人ほど編入で3年次からMITに入学しています。まあかなりできのいい3人だったので驚くことではないですが、大学内でできがよければさらにレベルの高い大学に編入できるというのは本当にいい制度だと思います。
4. 選択肢が多い(専攻変更、ダブルメジャー、マイナー)
学問の幅が広く、選択の幅も広いのは本当に大きなメリットです。日本の大学では入学した学部にある程度縛られてしまいますが、アメリカの大学は完全に自由です。そのときに学びたいことを好きなだけ学べます。
以下では専攻変更、Undecided Major、ダブルメジャー、マイナーという3つの主要な制度を紹介していきます。
専攻変更
別に専攻変更という名前の制度がある訳ではないのですが、当たり前のように専攻を変えたいと思ったときに変更できます。
理学部だから変更するとしたら似たような学部...とかそういう縛りもなく、どんなに内容がかけ離れている学部でもアドバイザーと話すだけで専攻を変更できます。
例えば、筆者の友人は筆者と同学年のアメリカ人で、1年次に天文学部の授業で出会い仲良くなりました(筆者は天文学部)が、2年次からはなんと日本語学部に専攻を変更したらしく、天文学の授業には姿を現さなくなりました。天文学部から日本語学部に変更するなんて、かなり勇気のあることのようにも思えるかもしれませんが、アメリカ人にとってはこれが普通で、やりたいことが変わったら専攻を変えるという自由な学生生活を送っています。
ただ、もちろん学部によって必要な単位は異なっているので、あまり専攻を変えるのが遅いと、4年以上大学に通わないといけないことになってしまうので注意が必要です。期間が伸びてもやりたいことを学ぶ価値はあるとは思いますが、できるだけ早い段階で学習したいことを決められることに越したことはないです。
Undecided Major (専攻無し)
なんとアメリカの大学は学部・専攻を決めずに入学することができます。
日本人からしたら意味不明かもしれませんが、この記事の最初でもお話ししたようにアメリカの大学に入学するときは受験のようなものがありません。なので一旦大学から入学許可を貰えば、学部の選択は自由で、自己申告制です(制限のある学部もある)。その選択のタイミングで特定の学部を選択しなかった学生がUndecided Majorになります。
Undecided Majorの学生は最初は自分の興味のある一般教養の授業を幅広く取り、最終的に自分の本当に学びたい学問を選んでその学問を専攻します。大体の学生は2年以内に自分の専攻を決めますが、専攻を選ぶのに2年もの猶予があると考えると本当に自由です。
ダブルメジャー
日本の大学ではありえない話だと思いますが、アメリカでは学習したい学問を2つ専攻にできます。例えば上で例に挙げた筆者の友人はやる気さえあれば天文学と日本語学を両方専攻することができました。しかし、その友人が天文学と日本語学をダブルメジャーしていないことからわかるように、ダブルメジャーはかなり大変です。2つの学部を掛け持ちしないといけないので当たり前ですね。
ちなみに筆者はダブルメジャーをしています。物理学部と天文学部のダブルメジャーです。かなり忙しいと思われがちですが、筆者の場合は物理学と天文学というかなり似た学問のダブルメジャーなので、必要な単位にも被っているものが多く、ダブルメジャーといっても実はそこまで大変ではないです。
筆者のように似た学問でダブルメジャーをしている人は多く、筆者の友人にも物理学と気象学をダブルメジャーしている人や、西洋哲学と東洋哲学をダブルメジャーしている人はいます。
かけ離れた分野でダブルメジャーをすることは難しいにしても、似た専攻でダブルメジャーをして2つの分野のことを奥深くまで研究できることはかなり大きなメリットです。
マイナー
かけ離れた分野2つを学びたい人はダブルメジャーをしなくてもマイナーというアメリカの大学特有の制度を使えばある程度は専攻(メジャー)以外の分野も勉強できます。
おそらく日本にはマイナーという制度の概念が全くないと思うので、簡単に説明します。
マイナーとは、専攻ほど深くは勉強しないが基礎を満遍なく勉強して学位にすることで、主専攻を本気で勉強しているおまけで他に学びたい学問も少しだけ勉強してちょっとした学位にできます。
例えば筆者の友人は、数学をメジャーにしていますが、それに加えて心理学もマイナーとして学習しています。彼の1週間のほとんどは数学関連の授業なようですが、毎学期、週に1〜2回だけ心理学の授業もとっており、それがマイナーになるらしいです。もちろん数学をメインで学習しているので最終的に獲得する学位は数学のものになりますが、少しだけ心理学の授業をとっていることで、その学位に心理学もマイナーとしてある程度勉強したという記録が残ります。
このマイナーという制度はかなり一般的で、ダブルメジャーをしていない人はマイナーをとっていることが多いです。その分野をがっつり学べないにしても、少し勉強して学位をもらえるのだからかなりお得と言えます。
選択肢に関するまとめ
このように選択肢が多いことは大学生にとっては本当に嬉しいことで、入学時に学びたい学問がはっきりしていなくても、入学してから自由に自分の今後の予定をカスタマイズでき、ダブルメジャーやマイナーなどその学習方法の選択肢も多いので、アメリカの大学では常にやりたいことを勉強できるシステムになっています。
日本の大学生には、自分が学びたいことを理解せずに理学部や文学部に入学してしまう人も多いかと思いますが、アメリカでは大学に入学してから自分が学びたいことを探すことができます。
5. 目的が英語でなくても英語を習得できる
当たり前のことではありますが、アメリカで生活していると英語が話せるようになります。語学留学をして英語だけに焦点を当てている人に比べると時間がかかってしまうかもしれませんが、大学で生活しているだけでナチュラルなアメリカ人の英語が常に聞こえてくるので、3ヶ月も生活すれば自然に耳が英語に慣れてきます。
実際筆者は英語がほぼ話せない状態(TOEFLスピーキング8/30点)で渡米しましたが、何ヶ月かしたらいつの間にか大学生活で困ることがないくらい英語を話せるようになっていました。英語を勉強しなかったと言ったら嘘になりますが、大学の授業についていこうと頑張るだけで英語が習得できます。
上で語学留学をしている人より時間がかかると言いましたたが、語学留学をしている人の中には日本人と戯れて外国の地を楽しむだけの人も多いので、アメリカの大学に入学する方が英語を覚えるのが早いとも言えます。その上、語学学校にはもちろんアメリカ人の生徒はいないので、語学留学で語学学校に通っていてもアメリカ人の友達はほとんどできません。そう考えるとアメリカ人が大半を占める大学に通う方が、アメリカ人の友達ができやすいので、英語も自然に上達します。
ただひたすら頑張って英語を勉強するのもいいと思いますが、他に目的があってその目的を達成する過程で自然と英語を覚える方が楽なのは間違い無いです。
6. 国際交流ができる
色々な国の人と交流できることもアメリカの大学に進学するメリットです。アメリカは本当に多民族社会で、特に大学には様々な国から色々な人種の人が集まります。どの授業にも数人は外国人(アメリカ人以外)がいますが、中でも特に外国人と関わる場面を2つ紹介します。
いつでもアジア人にはモテる
アジア人と一括りにしていいのかはわかりませんが、筆者はベトナム人と中国人には異常にモテます。モテるというのは異性に好かれるという意味ではなく、筆者が日本人であるという発言をすると、性別問わずベトナム人と中国人が寄ってくるということです。そもそもアメリカ(筆者の大学)にはベトナム人と中国人の留学生がかなり多いのもあるかもしれませんが、ベトナム人と中国人には親日家が多いらしく、みんなアニメの話や原宿の話を筆者に持ちかけてきます。
中にはしつこいくらい筆者にくっついてきて「ウザっ」と思う人もいるのですが、日本人であるというだけで他の国の人を仲良くなれるのは非常に嬉しいことで、ベトナムや中国の日本とは全く違った文化の話を聞くのもなかなか面白いです。
最初の1年は留学生専用の授業がある
英語が母国語の人でも、大学の最初の1年は英語での文章構成の授業を受けないといけないのですが、さすがに留学生と英語が母国語の人では実力に差が出てしまうので、留学生は留学生だけのクラスで文章構成の授業を受けることになります。
この留学生だけの文章構成の授業では本当に色々な国の人と友達になれます。とは言っても筆者の大学ではこの授業の5割は中国人で3割はアラブ人だったので、それ以外の国の人は数人しかいませんでしたが、それでも10カ国ぐらいの学生とは仲良くなれたので、日本にいたら触れることのないような様々な文化に触れることができました。ちなみに具体的に筆者がこの授業で仲良くなったのは中国、台湾、サウジアラビア、ドバイ、クウェート、インド、ノルウェー、スペイン、ドイツ、マレーシアの学生です。
日本にいたら1つの授業で10カ国の人たちと関わることができる機会はないはずなので、このようにたくさんの国の文化の話を簡単に聞くことができるのは、アメリカの大学に通うことの大きな強みと言えるでしょう。
7. 助けがない環境で自立できる
これもかなり大きなメリットです。
日本の大学に通っていて一人暮らしをするのもほとんど同じかもしれないが、身内が一人もいない異国の地に行くと急激に人として成長できることは間違い無いです。自分で生きていく力が身につきます。
頼れる人がそばにいない環境というのは、やはり人を大きく成長させてくれるもので、しかもアメリカでは日本と時差が15時間以上あり日本の身内と連絡を取れる機会もほとんどなく、完全に一人で様々なことをこなしていかなければなりません。
銀行の口座開設、車の購入、アパートの契約、携帯電話の契約、保険の契約、クレジットカードの契約、部屋の掃除、料理、洗濯、事故を起こした時の解決、病院にお世話になる時の手続き、その他生きていく上で必要なこと、は全て自分だけの力でやっていかなければいけません。しかも何をするにも慣れない英語を使って、です。
筆者は渡米したばかりの頃は英語がまともに話せなかったこともあって色々な契約をするのがかなり大変でかなり苦労しましたが、今思うとそういった経験をしてきたからこそここまで自立できたと感じます。
8. 貴重な高校3年生を青春に当てられる
高校生活というのは人生に置いてたった3年しかない非常に大切な期間です。
自我がはっきりとしてきて大人に近づきつつ、まだどこかに子供っぽさが残っているという、ここを逃したらもう一生やってこない貴重な時期、そんな貴重な時期を大学受験勉強のために捨ててしまうなんて勿体無すぎると筆者は思います。
そこそこの日本の大学を目指すことを決めた瞬間、あなたは
https://blogs.yahoo.co.jp/pinkcat0423/13884129.html
↑こんな青春や、
http://hamsausage-ibusuki.com/
↑こんな青春をできなくなります。
受験勉強はあなたから青春を奪います。上の画像のように制服で純粋な恋愛をしたり、泥まみれになるまでみんなで部活に打ち込めるのも高校生までです。高校生活でしかできないことがあるのだから、そっちを優先した方がいい、というのが筆者の持論です。勉強は大学でやればいいと思っています。
そう考えるとやはり、アメリカの大学は良いです。全く勉強しないでいいというわけではないですが、この記事の1番でいったようにアメリカの大学の入学は非常に簡単なので、日本の大学受験生に比べて何十倍もの時間を青春に当てられます。
高校では死ぬほど青春して、大学入ったらしっかり勉強する。これが一番自然で理想的な流れなんじゃないかなと思います。
大学入ってから遊びまくる日本人がほとんどだと思いますが、大学生に青春は訪れないですし、そもそもせっかく高校時代に頑張って勉強して入学したのに遊んで台無しにしてアホらしいです。
高校生という貴重な期間を大切にしたいけど、ちゃんとした大学にも行きたい人はアメリカの大学を候補に入れるといいかもしれません。
9. 日本人からめちゃくちゃ評価される
たまに日本に帰ってくると、筆者は周りの人から異常なほど評価されます。
不思議なことに「アメリカの大学通ってます」と自己紹介するだけで一気に一瞬で筆者が注目の的になるんです。企業の面接でも、合コンでも、どんな集まりでも日本人の集団の中にいると必ず注目を集めることができるので、何もしないでも最初からかなりのアドバンテージを得られます。
実際筆者は日本で、東大生や京大生と一緒にいるときに、彼らよりも圧倒的な注目を集めたことがあります。その筆者の経験については以下の記事にまとめてあるので興味のある方は覗いて行ってください。
高校時代に死ぬほど勉強してやっと大学に入学した東大生京大生より、
高校時代に死ぬほど青春してアメリカの大学に入学した筆者の方が注目を集めてしまうんです。
大半の日本人は今のところは、アメリカの大学に通っていることをすごいことだと思っているので(実際はそうでもないが)、そのイメージを存分に活かして自分を強く印象付ける要素としてアメリカの大学に進学するのもありかもしれない。
追記:早くも大学3年生の12月に日本の超大手企業への就職が決まりました。筆者自身のやりたいことがはっきりしていたというのも大きいとは思いますが、アメリカの大学の学生というのは就活の上でもかなり大きなアドバンテージになったはずです。
10. 手を乾かすやつの勢いがめっちゃ強い
↓これ。トイレで手を洗った後に乾かすやつ。
この風の勢いがマジで強いです。
日本にいるとトイレを出るときに手がなかなか乾かなくてイライラする時がありますが、アメリカだとそんなことは絶対にありません。なぜならこのハンドドライヤーが一瞬で手を乾かしてくれるからです。
ハンドドライヤーに限らず、日本の設備が世界一だと思い込んでいる人も多いと思いますが、それは本当にただの思い込みです。 アメリカのいいところもたくさんあります。
そんな日本にはないアメリカのいいところを感じられるのもアメリカの大学に進学するメリットであり、アメリカで生活して日本の整った設備のすごさを改めて実感できるのもアメリカの大学に進学するメリットです。
最後に、こんな人はアメリカの大学に進学するべき
だいぶ長くなってしまいましたが、このただひたすらに長い記事をしっかりと全て読み切った意欲的なあなたは、アメリカの大学に進学してもうまくやっていけるはずですよ。
簡単にまとめておくと、
- 受験勉強をしたくない人
- 周りが勉強をしてる環境で大学生活を送りたい人
- 最初から大学を一つに絞りたくない人
- 何を学びたいのかはっきりしていない人
- 2つ以上の学問を並行して学びたい人
- 語学留学以外にアメリカにいく目的が欲しい人
- 自然に英語を身に付けたい人
- 大学時代に多国籍な学生と関わりたい人
- 知り合いが誰もいない環境で自分を見つめ直したい人
- 高校生活で死ぬほど青春したい人
- 自分を印象付ける何かが欲しい人
- トイレから出るときに一瞬で手を乾かしたい人
はアメリカの大学に進学すると良いです。
アメリカであなたの好きなように自由な大学生活を送ってください。
この記事では具体的にどうやってアメリカの大学に進学するのかは書いてきませんでしたが、もしこの記事を読んでアメリカの大学に興味を持った人がいたら、一つアドバイスさせてください。
留学アドバイザーと呼ばれる留学仲介業者には”頼らずに自力で”準備を進めた方がいいです。
頼れるのは自分だけです。進学準備の段階から自立を始めることが入学後の成功に繋がります。
自力で準備を進める上で唯一必要になるのが、この本です↓
これは日米教育委員会が公式で出しているガイドブックなので、もちろん中身のデータは信用できる上に、必要な情報が全て書いてあります。
日米教育委員会は留学アドバイザーのように直接的なサポートはしてくれませんが、アメリカの大学に進学するために必要なデータを私たちに提供してくれています。
留学仲介業者はそれっぽいことばっかり言って、すぐに数十万〜数百万円の契約を迫ってきますが、この1冊さえ持っていればあなたのアメリカの大学進学はスタートできます。
実際、筆者は留学仲介業者には一銭も払わずに、この本1冊を頼りに全て自力で準備して進学を決めました。具体的なことはこの記事を参考にしてください→【実体験】アメリカの大学に進学する手順1から10まで - まるころブログ。
もし本気でアメリカの大学に進学したいのならいつまでも誰かに頼っていないで今から自分の力で頑張ってください。
あなたが思っているほど留学は難しいことではないです。