私たち日本人が普段当たり前のように書いている「ひらがな」。習字を習っていない限り、「ひらがな」をじっくり観察する機会は、ほぼないだろう。
昨晩、筆者はそんな「ひらがな」の画数表とにらめっこをしていた。
まずはあなたもこの表とにらめっこしてみてくれ。おそらく「あれ?」となるひらがながいくつかあるだろう。
ちなみに小学生が習うひらがなの書き順表がこれだ。
以下、筆者が戸惑ったひらがな一覧。
お な み
左が小学生の習う書き順(普通)、右が今回取り上げている画数(難しい)
お な み。似た特徴を持っている。まず、普通の方よりも難しい方が1つ画数が多い。何が違うかと言うと、「くるんっ」とするところで、最下点に到達した時に、一度筆を止めているかいないかだ。
は ほ ま よ
左が小学生の習う書き順(普通)、右が今回取り上げている画数(難しい)
は ほ ま よ。形が似た4つだ。まあこれも上の お な み め と同じで、難しい方は「くるんっ」とする時に一度途中で止めている。この場合、画像だと最下点だが、最左点で一度止めている気もする。
す む
左が小学生の習う書き順(普通)、右が今回取り上げている画数(難しい)
す む。 「くるんっ」の後に下に行くタイプ。これも上と同様に、難しい方は「くるんっ」とする時に一度途中で止めている。正直、筆者はこの場合は「くるんっ」のどこで止めるのかわからない。まあどこかで止めるはず。
ち ゆ ら を
左が小学生の習う書き順(普通)、右が今回取り上げている画数(難しい)
ち ゆ ら を。半「くるんっ」タイプ。難しい方は縦棒を書いたら一度筆を止め、そこから半「くるんっ」を書く。
そ て ろ
左が小学生の習う書き順(普通)、右が今回取り上げている画数(難しい)
そ て ろ。ギザギザタイプ。難しい方では、ギザギザするなら何度か筆を止めるのが義務付けられている。
ね れ わ
左が小学生の習う書き順(普通)、右が今回取り上げている画数(難しい)
ね れ わ。これもまあギザギザタイプ。1ギザ目で一度止める。ね はギザギザタイプに「くるんっ」が組み合わさったものである。
え ん
左が小学生の習う書き順(普通)、右が今回取り上げている画数(難しい)
え ん。ふにゃふにゃタイプ。難しい方では、ふにゃふにゃに入る前に一度筆を止めなければならない。
ひ
左が小学生の習う書き順(普通)、右が今回取り上げている画数(難しい)
ひ。特殊なタイプ。難しい方は1回目に上に行った時には筆を止めないのに、2回目に行った時には一度止める。謎。
ぬ
左が小学生の習う書き順(普通)、右が今回取り上げている画数(難しい)
ぬ。二重「くるんっ」タイプ。難しい方ではもちろん、1回1回「くるんっ」の途中で筆を止める必要がある。
る
左が小学生の習う書き順(普通)、右が今回取り上げている画数(難しい)
る。どこで止めるのかわからないタイプ。今回取り上げている画数表には2画と書いてあるが、る はギザギザと「くるんっ」を併せ持っているため、どちらで筆を止めるべきなのかわからない。3画じゃないのか。
追記:なぜかは知らないが、「くるんっ」としても最後にでっぱらない場合は筆を止めなくてもいいらしい。筆者の書いた画像では、字が雑すぎて る の最後がでっぱってしまっているが、実際 る の最後はでっぱらないので、2画ということになる。つまり、真ん中の る が正しい難しい方の る だ。
の め
左が小学生の習う書き順(普通)、右が今回取り上げている画数(難しい)
の め。普通の方も難しい方も同じ画数だが、ここまで他のひらがなの画数を見てきていると、疑問が浮かぶ。「くるんっ」してるのに一度も筆止めないの!?
あ〜「くるんっ」が大きすぎると一筆なのかな?
と思った人もいるだろう。実際筆者もそう思ったのだが、ぬ をもう一度見て欲しい。
この通り、なぜか ぬ は1回目の大きい「くるんっ」で一度筆を止めている。なぜだ。2回「くるんっ」だと1回1回止めなければならないのか。よくわからない。
なぜこんなにややこしい?
「ひらがな 画数」と調べて出てくるのは
この難しい方の画像。
しかし、小学生の習う書き順は
この普通の方。
どちらが正しいのかは知らないが、なぜこんなにややこしいことになっているのだろうか。
筆者はいくつかのサイトを見て回ってみたが、信用できるはっきりとした理由はどこにも書いてなく、どれも推測に止まっていた。
そこで、習字を習ったことがある人にこの話をしてみたところ、
「筆で書いた時に書きやすい画数なんだよ」
と教えてくれた。
これが正しい情報なのかは分からないが、理にかなっているのは確かだ。
「くるんっ」やギザギザなどの切り返しを書く時は、急な方向転換をしにくい筆で書くのは難しい。なので、一度筆を止めざるを得ないのかもしれない。習字未経験の筆者だが、確かにあの太い筆で「ぐいっ」と方向を変えるのは難しいように思える。
この説明でほとんどのひらがなに関しては解決できたが、ぬ と る に関しては解決できていない。
ここからはなんの根拠もない筆者なりの解釈になるが
ぬ:1回「くるんっ」した後にもう1回「くるんっ」しないといけないから、中間の気休めとして、大きい1回目の「くるんっ」でも筆を止める。
る:他のひらがなの「くるんっ」に比べて、輪っかが小さく、外にでっぱらないため、わざわざ筆を休めずに、余力で最後まで書いてしまう。
まあ納得できなくても仕方ない。筆者はこれ以上の解釈を見つけられなかった。
まとめ
「くるんっ」の法則、ギザギザの法則など、難しい方の画数表に色々な決まりを見つけてきたが、結局、完璧に納得のいく答えは見つからなかった。
こんな難しい画数なんて知っておく意味は全くないような気もするが、毎日使っているひらがなの画数くらい知っておきたいとも思ってしまう筆者である。
誰か正解知っている人いたら教えて〜