日本に帰ってきて、暇すぎていつもニュースを見ている筆者だが、いつどのニュースを見ていても加計学園問題が話題に挙がる。今までは全くニュースなどは見なかったので、筆者は日本の政治経済の仕組みはいまいちよくわかっていないが、おそらく、しっかり理解してニュースを見ている人極少数だろう。そんな筆者が一国民として、「あのおじさんたち」に物申す。
加計学園問題とは要約すると、
阿部首相が、友人の加計孝太郎が運営している加計学園グループに、首相の権力を使って獣医学部を早急に設置させようとしている、と解釈できる内容の怪文書が見つかった
という問題である。
友人だからといって、首相の権限を行使して物事を有利に進めるというのはあってはならないことで、もしこの怪文書が本当に存在していたとしたら安倍首相は国民の信頼を失うことになる。
果たしてこの怪文書は実在していたのだろうか。
もちろん与党側は怪文書の存在を否定し、加計学園問題がモヤモヤしたまま片付けられるところだった。そんな中、5月の下旬に、元文科相のお偉いさんの前川喜平氏が怪文書は確実に存在した、という内容の会見を開き、事態は再びややこしくなる。
その後も与党側は怪文書の存在は確認できなかった、の一点張り。もちろんそれで野党側は納得できるわけもなく、いまだに国会では前に進まない口喧嘩が続いている。
あのおじさんたちたよりない
「あのおじさんたちたよりない」
小学生の妹が、6月5日に行われた加計学園問題に関する議論をテレビで見てこう言っていた。なぜ妹からこんなセリフが出てきたのかは筆者も不思議に思うが、確かに妹の言う通りだ。国会で口喧嘩をしているおじさんたちはたよりない。
野党「前川氏の暴露に対してどう反論するんですか首相。」
首相「怪文書の存在は確認できないと言いました。」
野党「それで納得できるわけないじゃないですか、再調査してください。」
首相「あなたたちのしていることはね、印象操作ですよ。」
野党「印象操作をしているのは首相、あなたなんじゃないですか?」
そして議論の内容は、加計学園問題から「印象操作」になっていく。
テレビのニュースで見た6月5日の国会での議論の内容はだいたいこんな感じだった。加計学園問題の解決どころか全く別の議論になっていた。とにかく内容がなかった。政治経済への理解が薄い筆者でもわかるほど、空っぽの議論だった。
こんなおじさんたちが日本を引っ張っていっていると思うと不安になる。
政治経済について詳しい人は、不安になるのは筆者が知識不足なせい、と思うのかもしれない。それは事実なのかもしれないが、おそらくテレビを見ている人の大半は政治経済に関して知識不足だ。つまりテレビを見ている人の大半は筆者と同じように、日本を引っ張っているおじさんたちのことを頼りなく不安に思っているはず。
本当にあのおじさんたちに日本を任せていいのだろうか、そんな風に国民に思わせることになった一連の加計学園問題。もし筆者が政治経済を学習し、日本を変えるべく政治家になったとしても、あのおじさんたちには何一つ意見を受け入れてもらえない気がする。
そんなイメージがつきつつある(もうついているのかもしれない)日本の政治家。一体、本気であとを継ぎたいと思う若者は現れるのだろうか。お金と権力だけが目的の人が集まってもしょうがないのではないのか。
なんて、ろくに知識もないのに批判してきたが、筆者は、政治家というのはろくに知識もない国民の信頼をも得られるようにならなければならないと思う。そんなに簡単なことではないのかもしれないが、政治家が信頼を得ることができれば、国民も政治家の意見を受け入れやすくなることだろう。
とにかく、
小学生の妹を不安にさせてるようじゃだめ!
国民の信頼がある程度ある、という基盤の上であらゆる議論をしてほしい。