最近暇すぎる筆者は、
とりあえずなにかをしたかったので、街中の外国人にインタビューをすることにした。
ということで、今日から筆者がアメリカに帰るまでの2ヶ月の期間限定で、外国人に街頭インタビューする、という企画をスタート。
とりあえずインタビューする、とは言っても目的がないわけではない。
日本に住んでいる、もしくは日本に観光に来ている外国人の視点で、日本に足りないもの、もし日本がこうだったらいいと思うこと、を知るのが目的だ。外国人の視点からじゃないと見えない日本を知りたいと思ったのだ。
そんな日本人には見えない日本を知るために、筆者のインタビュー企画は幕を開けた。
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インタビュー準備
まずは場所、今回は日本の小江戸と呼ばれる川越に行ってきた。なぜ中途半端な川越を選んだのかというと、そこまで混雑していなくて、外国人もそこまで多くなさそうだったからだ(ついでに観光もしたかった)。
外国人は多い方がいいのでは?と思う人がほとんどだろう。確かにその通りなのだが、筆者はビビったのだ。インタビューすることがそもそも人生初めてだったので、最初は外国人が多すぎないところでマイペースにやってみよう、と思い、記念すべきインタビューデビュー地は川越に決定した(ついでに観光もしたかった)。
そして質問をいくつか用意した。
- 日本に住んでいるのか、それとも観光か。
これを聞かないとどのようにインタビューを展開していくのかが決まらないと思ったので。
- どこ出身か。
必須の質問。
- 日本に来たのは初めてか。
必須の質問。
- 今回の旅行で日本のどこに行ったのか。
テンプレ。
- どれくらいの期間滞在しているのか。
テンプレ。
- 日本のどこに泊まっているのか。
テンプレ。
- 何があれば、外国人はより快適に日本で過ごせるのか。
今回のメインの質問。外国人が日本に滞在してみて気になった点を聞いてみた。
- 母国に帰ったら友達に、日本のどんなところを勧めたいか。
友達に勧めたいくらい良いと思ったところ。
- 日本滞在中、日本語を喋ってみたか。
外国人が日本でどの程度日本語を使っているのか。筆者が気になったので。
- 日本に住み始めて経験した困難。
日本に住んでいる外国人が日本で苦戦したこと。
- 日本が好きか。
日本に住んでいる外国人が日本を好きなのか。
今回の質問はこんなもん。とりあえず聞きたいことを集めてみた。
あとは見た目作り。インタビューしてる人っぽくするためのアイテムをいくつか手に入れた。
- 名札:首からつる下げるタイプ。これがあるだけで一気にインタビュー感が出る。
- ボード:立ちながらメモをするためのボード。ボードを片手にメモを取りながらインタビューすることで、よりそれらしくなる。
これで準備は終了!いざ川越・小江戸へ。
インタビュー本番
まずは確実に英語が話せそうな白人を探して小江戸へ。
※追記:筆者の経験上、中国人やインド人は英語が話せない人が結構いるので、最初は慣れないインタビューをスムーズに進めるために、英語を無理なく使いこなせる人が多い白人に的を絞った。
するといきなり子連れの白人発見!開始5分、さっそくインタビュー童貞を喪失した。初めてということもあり、筆者は少しあたふたしてしまったが、この白人さんが優しい人で、笑顔で対応してくれたので安心安心。これは良い滑り出し、このまま30人にインタビューして帰るぞー!と意気込んで小江戸の街に繰り出した。
しかし、それから一人の外国人にも会うことなく小江戸の大通りを通過。昼休憩をはさんで、今度は小江戸の観光名所、「時の鐘」方面で外国人を探す。
開始直後の子連れ白人さんから約1時間後、ようやく2組目の白人さんを発見。メルボルンからお越しのおばちゃん2人組。丁寧にインタビューを受けてくれて、すごくモチベーションが上がった。
しかーしここから地獄が始まる。
白人がいない!!!
小江戸を何周しても白人が見当たらないのだ。この辺りで、小江戸を選んだことを後悔し始める筆者。そしていつの間にか筆者は川越を観光していた。白人を探しながら小江戸の街並みを楽しんでいると、ある神社に足つぼ通路を発見。あ!モヤモヤさまぁ〜ずで見たやつだ!と思いさっそく靴を脱ぎ足つぼ体験。
全く痛くないんだが。なんと筆者は普通にこの上を歩けたのだ。
足つぼ通路で筆者が健康ということがわかり、やる気が出てきたので、今までターゲットを白人に絞っていたが、誰でも良いから中国人でもどこでも外国人を見つけたら話しかけることにした。
と、インタビューの相手の範囲を広げてみると、小江戸には中国人がたくさんいた。そして何組かの中国人に遭遇し、話しかけみたが、ここで問題発生。6人ほど話しかけた中国人のうち、誰一人として英語を話せる人がいなかったのだ。筆者は観光に来ている中国人は少しは英語を話せると思っていたが、それは完全に思い込みだったようだ。
筆者は中国人を見つけると、急に英語で話しかけていたのだが、今思うとそれは失礼だったのかもしれない。彼らは観光に来てくれている日本のお客様なのだから、母国語で対応できるのが一番の理想だろう。
ある中国人は筆者に英語で話しかけられて、
I am not speak...
と、わけのわからないことを言っていた。その中国人は筆者の急な英語に本当に焦って、困ったのだと思う。筆者が、この文法がめちゃくちゃの英語を聞いて、少し笑ってしまったのは事実だが、筆者だって異国の地で急に知らない言語で話しかけられたら戸惑ってしまうだろう。そう考えると、中国人のみなさんには本当に失礼なことをしたなあと思う。中国語を習ってから出直さないといけない。(←さすがにそこまでする気は無い)。
と、中国人を諦め、白人にターゲットを戻す。しかしやはり川越に白人はいない。そして筆者はあることに気がつく。
筆者が歩くと人がいなくなるのだ。気のせいなのかこれは。小江戸とはいえ平日でも昼間はかなりの人で賑わっていた。なのに筆者の周りはこんなにも静かだった。見た目がインタビューっぽすぎて避けられているのか?と思い名札を隠したりしてみたが、特に変化はなく、ただただ時間が過ぎていった。
そして観光客が減り始めた頃、やっっっっっっと3組目の白人さん発見!相変わらず小江戸の観光客は優しくて、とても気持ちよくインタビューさせてもらった。
これ以上歩きまわっても無駄に体力を消耗するだけと思い、今回のインタビューはここで終了。
まとめ・傾向
結局、5時間ほど小江戸を歩きまわってみて、
話しかけた外国人は11人、
インタビューできた外国人は5人だけ!!
と、初回のインタビューは散々な結果に終わった。出会えなかったら何も始まらないということをすごく実感させられた一日。外国人がそこまで多くないだろうと思い選んだ川越は確かに外国人が少なかったが、少なすぎた。
まあでも、少しとはいえインタビューの経験が積めたことは大きいと思っている。1組目より3組目の方が格段にスムーズにインタビューできた。次回のインタビューを人混みの中で実施すると考えると、今回はちょうどいい肩慣らしになったのかもしれない。
あまりにもデータが少ないので、データの統計は取らないが、一応、今回のインタビューで気づいたことなどをまとめておく。
- 小江戸の観光客は50〜70代の女性が多い。
今回インタビューさせてもらった白人の観光客は全員女性で、4人中3人はこの年代だった。
- 小江戸にくる観光客は、過去に少なくとも1度は日本に来ている。
過去に東京のメジャーな観光地に旅行して、2回目の観光で小江戸に来たという人が4人中3人。
- 小江戸の観光客は日本の事をかなり気に入っている。
上で言ったように、そもそも小江戸の観光客は日本に来るのが初めてではなく、日本のリピーターなので、みんな親日家だった。
- 5人全員が、日本でコミュニケーションを取ることに困難を感じている。
全員が日本は快適でかなり過ごしやすいと答えたが、言語の問題はやはり指摘された。英語が通じないのはやはり外国人にとってはかなりのブレーキになっているようだ。日本人のみなさんには、外国人を受け入れる心構えをもう少し持って欲しいと言われてしまった。
- 5人中2人が日本の電車の乗り換えの難しさを指摘してくれた。
強いて言うならということで、2人の人が指摘してくれたのが、電車の乗り換えの難しさ。路線図がぐちゃぐちゃでよくわからないとのことだった。しかしそれはおそらく日本人も思っている人が多いだろう。東京で生活を始めたばかりの人は大抵電車の乗り換えでつまずく。
次回のインタビュー
今回の小江戸での経験を活かして、次回はもう少し分析ができるように努力する。
まず、場所を変える。とりあえず次回は一番外国人の多そうな、渋谷でインタビューを決行する予定だ。おそらく渋谷に行けば、インタビューできる相手は数えられないほどいるので、休みなくインタビューできるようにしようと思う。
次回の目標は、20組にインタビューすることだ。
今回実際にインタビューをしてみて、20組というのはかなりの数だと実感したが、次回は渋谷ということで、目標も高めに設定した。
そして、インタビュー中にみるメモの作成。
今回は一応、聞きたい質問を忘れないように台本のようなものを用意しておいたのだが、細かすぎて、かなり見づらく、インタビューの最中では全く機能しなかったので、次回はわかりやすく、聞きたいことだけを書いたメモを用意してインタビューに望もうと思っている。
そして、対象を広げること。
今回の対象は英語が話せる観光客の白人だけだった。次回は渋谷ということもあり、観光客だけでなく日本に住んでいる外国人も少なからずいそうなので、そういう人たちに対してもスムーズにインタビューができるように別の質問を用意しておく必要がある。
あとは中国人のように英語がカタコトな外国人に対しても、失礼のないように何らかのインタビューができるように準備をすること。
それから大人数のグループ行動をしている外国人への対応の仕方も考えなければならない。今回はグループにインタビューはしなかった(というかいなかった)が、渋谷にはグループで来ている外国人が多そうなので、そういう人たちにもインタビューできるように準備をすること。
次回はこれらの点を対策して、より楽しく効率のいいインタビューにしていく。
今回、インタビューは甘くないなと実感したが、そんなことより、
街頭インタビュー楽しい!!